岩泉町発!うれら織りを全国に広めたい!
by 糸ばた工房
糸ばた工房は、平成22年に岩手県岩泉町にて創業しました。
翌年に東日本大震災が起こり、その支援や地域貢献のために私ができることは、「うれら織り」を作り続け、それを通じて、岩泉のことを知ってもらうことでした。
今でもその思いは変わっていません。
うれら織りとは、染織物に関する自らの技術と経験を活かした形で確立した独自の染色法を施したもので、その色は岩泉特産の山ぶどうを使用しています。
山ぶどうを一つ一つ軸を付けないように丁寧にもぎ取り、煮詰め、細かい網でこし、染液と一番絞り果汁と分け、染液は小分けにして一年分を冷凍保存する。その染液を用い、丁寧に源糸を染め上げることで、美しくも気品のある仕上がりになる。
その糸を岩泉に古くから伝わる南部紬のたて方でたて、機に掛け、巻き上げは3人がかりで行い、細い綜縞に通し、筬に通すという昔ながらの工程を南部紬の最後の伝統者のおばあちゃんから教わった通りに現在でも行っております。
今は、途絶えてしまった南部紬の名残を残しながら私なりの「うれら織り」として、ひと織りひと織り心を込めて世界に二つと無い製品を織り上げております。
徐々に認知され始め、町内外で販売できるようになり、5名のボランティアスタッフと共に、様々な作品を制作していましたが、岩泉にまたしても試練が訪れます。
平成28年の台風10号災害です。
工房こそ無事でしたが、2名のスタッフが被災し、1ヶ月近くの営業停止を余儀無くされました。
しかし、町内外からの温かい励ましや支援を受け、改めて、様々な方々との繋がりの中で、うれら織りがあることを実感し、営業を再開しました。
現在は、その時感じたことを自分なりに還元するべく、岩泉にお越しいただいた方を工房見学などで受け入れなどをし、より開かれた形にしています。
とはいえ、復興支援という名の下に事業が成り立っているのは否めません。
それは、事業として本来あるべき形ではないと思っています。
商品力には自信があるものの、PRの弱さがその大きな一因だと感じ、この度、クラウドファンディングに挑戦いたしました。
それにより、うれら織りを一人でも多くの方に知っていただくきっかけを作りたいです。
ですので、ご協力いただいた方々には、御礼(リターン)として、各種うれら織りをお届けいたします。
岩泉の特産品である山ぶどうの美しい色合いと地元で古くから受け継がれてきた「南部紬」と最新の「さをり織り」の技術を活かし完成した「うれら織り」ですが、本来、山ぶどうをそのまま染料に用いると、1年も経たないうちに変色してしまいます。
そこを、有識者との出会いをきっかけに独自の染色技術を確立したことで、美しい色を長く保つことや、優しい薄紫色を表現することにも成功しました。
それにより、ニーズに沿った形で色合いを変えることもでき、男女問わず幅広い年齢層に親しんでもらえる商品をご提供できます。
山ぶどうを一つ一つ丁寧に加工し抽出した染料を用い、糸から染め上げることで、美しくも気品のある仕上がりになる他、一本一本心を込めながら織り込んでいくことで、世界に二つと無い製品になります。
その私たちの集大成を、是非とも多くの方にご愛用いただきたい、また、そこから岩泉を感じてもらいたい、そう思っております。
以上、最後までお読みくださりありがとうございました。
ご協力、どうぞよろしくお願いいたします!
プロジェクトが成立しました