認知症になっても「ふつうの暮らしの幸せ」を
2018.02.19
奪われる「普通の暮らし」
認知症を患った方が、檻に入れられる時代がありました。
まるで、危険動物のように扱われる時代がありました。
認知症による症状が「問題行動」として捉えられ、社会の中で認知症は「怖い」等のネガティブなイメージがつきました。
今、様々な研究が進み、認知症の症状が多くのメディアに取り上げられています。
そんな今でさえ、社会通念は過去のままです。
「認知症は怖い」
「認知症になんか絶対になりたくない」
「認知症になれば人じゃなくなる」
これは私が保健師として活動する中で、実際に聴いた話です。
認知症を患うことによって、周囲が「普通の暮らし」を奪うことに気づきました。
「何もできなくなる」「あの人はおかしい」「徘徊する」・・・・・・
今までできていたこと、やっていたことを、まだ能力があるのにも関わらず周囲が取り上げる。
毎日料理をしていた主婦のばあちゃんから、「何をするかわからないから」と包丁を取り上げる。
散歩をすることが日課だったじいちゃんの徘徊を鍵をかけることで止めさせる。
みなさんに伝えたいのは、
関わる人で、関わり方で、その人を笑顔にすることができるということ。
そして、
認知症になっても、「人」であるということ。
一緒にこの社会を創り、育てましょう。
今のままではいけない、私たちが生きる未来は私たちで創りましょう!
引き続きのご支援よろしくお願いします。