農家さんに知ってほしい、現実
2018.05.25
病院栄養士時代に、野菜に興味がないと言われたということは、HP等でもお伝えしてきました。
そのあたりについて、少し語らせてください。
興味がない人に野菜を売るより、興味がある人に野菜を売ればいい、とお考えになる農家さんも
いらっしゃると思います。
もちろん、そのほうが簡単だと思いますし、私も、石のように頑なに拒否をする野菜嫌いの人を
説得する自信なんてありません( ;∀;)
でも、興味がない人や野菜を食べない人の中には、ほんのちょっと背中を押せば、野菜に興味を持ってくれる人、食べてみようかなって思ってくれる人もいる、病院栄養士の経験から、そう感じています。
例えば…産直などでは最近は当たり前のように「〇〇さんの人参」など生産者が記載されています。
その〇〇さんの人参が美味しいと知っている人は買うでしょう。
でも、その〇〇さんの人参が美味しいと知らない人は、素通りするでしょう。
であれば、〇〇さんの人参って、こんな風においしいんだよ!と教えてくれる人がいればいいと思うんです。
例えば…「この野菜は、酢の物でどうぞ」とPOPに書いてあったら。
酢の物が好きな人は買うでしょう。
でも、酢の物が嫌いな人や家族が酢の物嫌いな人は、その野菜=酢の物で食べなければいけない、と思って
別の野菜を買うでしょう。
であれば、「お子さん向けにはこんなレシピを」など、他のレシピも一緒に提案してあげればいいだけ。
普段、食べていると気が付かないけれど…
ゴマ和えって言われても、ゴマ和えはハードルが高い調理って思う人もいます。
しめじを食べたことがないという人もいました…。
調理し慣れていないから、野菜を食べること自体がすごく難しいことなんじゃないかと感じている人もいます。
そんな人たちに、こういう方法もあるよ、こんな簡単でいいんだよ、と選択肢を増やしてあげて、
ちょっとだけ背中を押してあげたら、野菜を食べる人が1人でも2人でも増えるでしょう。
さらに、その人たちの家族・子どもも野菜を食べることが習慣になります。
家族の食習慣って、ものすごい影響するんですよ。
自分がいいと思ってことは誰かに伝えたくなるから、
友達にも、「こうなんだって」と教えてあげるかもしれません。
そんな風に、最初に背中を押したのは、1人2人でも、その人たちが他の人の背中を押してくれて、
野菜を食べる(買う)習慣が広がっていくと思うんです。
でも、農家さんは日々のお仕事で大変です。(本当にお疲れ様です(T_T))
だから、その背中を押す役目をなつき屋がしたいと思うんです!
そんな想いを、クラウドファンディングの挑戦を通して、1人でも多くの人に知っていただけたら
嬉しく思います。