ふるさとの記憶を遺す
2021.02.20
陸前高田には大学がないので、高校卒業を機に転出する人がたくさんいます。
だけど「いずれ帰ってきたい」「一度都会を経験して成長したい」という思いを持っている人も少なくありません。
たかたる。を制作する『若興人の家』に所属している、村上くんもその一人。
陸前高田出身で埼玉の大学に通っており、いずれ陸前高田に帰ってきたいと強く思っています。
陸前高田を離れてもふるさとを思う村上くんに、たかたる。について聞きました。
☘ ふるさとを語る
たかたる。(句点も必要)とは、〝高田の人〟が〝語る〟
『震災前から続くもの』
を掲載している小冊子です。
人にフォーカスされており、歴史・文化・産業・伝説・技術など分野は様々で、冊子の中に載せる記事は、大学生がアポ取り・取材・文字起こし・執筆までほぼ全てを担当します。(2020年の取材はオンラインで実施)
始まった当初から、現地でのサポートは陸前高田で活動している一般社団法人トナリノが行っています。
2020年度のたかたる。(3月に完成予定)のテーマは4つあり
グルメ=市中心部以外のお店をもっと知りたい
郷土芸能=あまり知られてない郷土芸能を発信したい
言葉=気仙語を遺していきたい
手紙=10年後の陸前高田へ宛てた手紙、生の声を未来に残したい
です。
2019年度までのたかたる。はこちら
https://wakodohouse.wixsite.com/wakodohouse/report
木船職人への取材の様子(2019年)
☘ ふるさとへ行く
2016年度からたかたる。を作っている『若興人の家』は
「何年先も陸前高田と交流する若者を増やす」
ことを一番重要な価値観として設定し、活動をしています。
メンバーは全員、陸前高田市在住ではない大学生たち。
コロナ渦前の2019年には、大学生が交代で月1回ほど泊まりで陸前高田へ来ていました。
☘ ふるさとを知る
村上くんが陸前高田を出るときに
「何かやりたい」「陸前高田の人と繋がっていたい」
と思って、偶然見つけた若興人の家に連絡をしました。
陸前高田にいた頃は、地元を知る情報源はありませんでした。
郷土芸能『うごく七夕』に小さい頃から参加していた村上くんは
「陸前高田の他の郷土芸能を知らなすぎたので知れてよかった」
と嬉しそうに言いました。
「陸前高田にも様々な人がいる」ということを市外に発信したいことはもちろん
陸前高田の子どもたちにも届けたい
と思っています。
☘ ふるさとを思う
陸前高田の子どもたちがふるさとに関心がないと思っている村上くんは、
たかたる。を見てすごい人がたくさんいることを知って
「子どもたちにも陸前高田に誇りを持ってほしい」
と、力強く話してくれました。
そんな熱い思いを持った村上くんからクラウドファンディングの応援メッセージをいただきました!
陸前高田市は一本松以外にもあるんだぞ!っていうのをもっと発信していって、多くの人たちの心を動かしていってほしいです!
応援してます!!
☘ たかたる。(若興人の家)の情報
ホームページ
https://wakodohouse.wixsite.com/wakodohouse
https://www.facebook.com/wakodohouse.page/
https://twitter.com/wakodohouse