馬ッコ in フランス!岩手からヨーロッパへ、"馬ッコ文化"が凱旋します!
by 馬ッコ in フランス!実行委員会
この夏、ヨーロッパ・フランスに、岩手の馬ッコ文化が招待されています。
128年の時を越え、東の果ての日本から、西のフランス"ペルシュロン馬祭り"へ、"チャグチャグ馬コ"と"馬搬(ばはん)"が凱旋します!
古今東西の馬の文化への理解を深め、この地ならではの"自然とひとと動物が共に暮らす生き方"を実践する企画スタートに、ご協力ください。
日本・岩手とヨーロッパに、馬でつながる歴史と文化があることをご存知でしょうか?
いまこの時代の日本において、"馬"と言うと、乗馬や競馬、サラブレッド種の馬などを思い浮かべる方が多いと思います。馬の種類は、世界でおよそ200種類以上あると言われており、その時代や文化の中で、軍事や農耕、運搬など、ひとの歴史と生活を支える重要な役割を担って来ました。日本でも、道産子と呼ばれる北海道和種馬や長野の木曽馬など、固有の在来馬は各地に存在しています。
いまから128年前、明治20年(1887年)。フランス北西部のノルマンディー、馬の産地であるペルシュ地方から、日本に農耕馬としてやって来た大きな馬がいました。それが、ペルシュロンです。
なぜ、日本・岩手-フランス・ペルシュなのか?
ペルシュ地方から世界各国に広がり、さまざまな時代を経て、それぞれの文化に導入されてきたペルシュロン馬。フランスから見て、ペルシュロンがもっとも東の果てに行った地、それが日本。そして、日本に一番最初に輸入された大型馬が、フランスのペルシュロンなのです。
この岩手でも、共に暮らし働く馬、仲間や家族のような存在として浸透し、いまも伝統と特色のある"馬ッコ文化"が各地で引き継がれています。そんなつながりから、"チャグチャグ馬コ"と"馬搬"が、この夏フランスの"ペルシュロン馬祭り"にメインイベントとして凱旋します!
ヴァージニアさんの想い。
ペルシュロン馬の故郷であるフランスのペルシュ地方に在住し、ペルシュ伝統文化博物館(Ecomusée du Perche)と協力しながら、毎年8月15日(祭日)にペルシュロン馬の祭典(Fête du Cheval Percheron)を催している、ヴァージニアさん。
奇しくもウマ年であった昨年、そのヴァージニアさんから、馬を通じた熱い想いが以下のように届きました。
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"ペルシュロン馬祭り"では、毎年特別なテーマを設け、国内・海外でのペルシュロン馬の発展の歴史と活用のされ方についての紹介・デモンストレーションを行っています。
2014年は、イタリアから有名な馬術専門家をペルシュロン愛馬と共に招待し、素晴らしい馬術の実演が行われ、ペルシュロンの力強く優雅な動きが、観客を魅了しました。
この度、岩手県遠野市の馬搬専門家である、岩間敬氏の馬に関わる取り組みの様子を写真などで拝見し、"馬搬・流鏑馬・チャグチャグ馬コ"など、多方面でのご活躍を知りました。ぜひとも我々の祭典にご招待し、そうした日本と岩手の馬事文化、ペルシュロン馬の活用の様子を紹介したいと考えています。
フランスと日本はとても遠く離れており、この夢のような企画には多大な協力と支援が必要となりますが、何としても実現したい思いがあります。 馬はもちろんこちらで用意させて頂きますが(私自身もペルシュロンを二頭所有しています)、特に重要なのが、フランスと違う日本伝統の"馬搬"の道具、そして"チャグチャグ馬コ"の衣装です。
この道具や衣装が、伝統として受け継がれる特別な物であることも理解しています。昔、フランスから遠い日本まで送った馬達が、こうしたかたちでその土地の風土に合わせた技術と共にあること、代表的なお祭りの主役となっていることは本当に素晴らしく、だからこそ、それをまったく知らないフランスやヨーロッパ、世界の人に紹介したい気持ちでいっぱいです。
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地を越え海を越え、東の果てに行ったペルシュロンは、一体どんな風に活かされているのか?現地では、盛大に開かれるお祭りに向け、一層楽しみにしているそう。毎年フランス全土およびヨーロッパ各国からも、ペルシュロンのファンが馬と共に4,000人以上集い、その様子は、世界に広がるネットワークを通じ、記録・発信されています。
日本の馬に関わる文化を知り、ヨーロッパで馬を活かす文化に触れると、本物の価値観、未来への可能性が見えてくる。
岩手は、古くから名馬の産地として知られていました。
江戸時代以前まで、主として戦に使われていましたが、1789年頃から、農耕用として農民が家族同様の愛情を注いで飼うようになり、ひとと馬がひとつ屋根の下で暮らす生活・家屋の様式として、この地方特有の"南部曲り家"が造られました。
馬は、人々の日々の生活、仕事の中で欠かせない存在となり、馬がモチーフのさまざまな民話や手仕事、馬の神をまつる信仰、神事も生まれました。
現在、岩手の滝沢から盛岡まで、初夏の風景の中を練り歩く"チャグチャグ馬コ行列"は、農民の馬への日頃の感謝と馬の安全祈願がその起源といわれています。
※今年2015年の開催は、6月13日(土)。鈴の音と共に力強い足取りを見せるペルシュロンの雄姿も見られます。
これまで人間の生活と歴史・文化を支えてくれた、力強くも繊細であたたかい動物。馬には、人間と共に暮らし、自然との関わりをつなぐ可能性と役割があります。
いまの日本で、その馬を目にしたり、触れたり、関わったりする機会はどれほどあるでしょうか?これほどの歴史と文化、ひとの生活を支えるエネルギーと可能性のある馬が、身近にいない、現在の生活環境。岩手では、まだ馬を飼って暮らしているひとが他県よりも多くいますが、それでも年に数度の行事以外、存分に活かされる機会と場がなかなかないのが現状です。それはなぜか?
身近に馬のいる暮らしを知らず、馬に触れた経験のないひとにとっては、馬がどんなものなのか、馬と一緒に何が出来るのか、一体何が必要なのかも、想像がつきません。
現在馬を飼っているひとにとっては、人手が足りない、高齢化で後継者がいない。そして、犬や猫よりも大きく、長く生きる(平均寿命が25年程)馬の世話を日々続けるのは負担もあります。とはいえ、人手がない、場所がない、お金にならないと言う以前に、馬のいる文化・環境・その価値観が、いまの日本には浸透していない、というのも事実です。
それを理解するには、何よりいまもその価値観がある場所での実践を勉強・体感することが必要です。
ヨーロッパでは、馬の文化が発展し受け継がれ、いまもなお、国をあげた行事ではもちろん、都市や地方での人々の暮らしの側には馬の存在と役割が見られ、ともに生きる環境があります。
例えば、パリ中心部のリュクサンブール公園では、園内を馬に乗って歩くことが出来ます。
今回、そのヨーロッパで日本・岩手の"馬ッコ文化"を披露出来るチャンスを頂きました。
こちらから願ってもなかなか得られない、この機会。ぜひ、より多くの方々に、馬がつなげる歴史と文化、価値観と可能性を知って頂きたく思います。
その価値観を経験し、感性と知識を共有することが出来れば、それまで知らなかった希望と可能性が生まれ、過去から現在、未来につながるさまざまな取り組みを、世界と交流しながら、仲間とともに実践して行くことが出来るでしょう。
協力者の皆さまへ
岩手の文化、伝統、風土、自然には、どこかヨーロッパにも通じる資質があります。
今回のような交流から、その資質を活かす人材が生まれ、新たな考え、高い意識を持ち帰り、この場での実践をかたちにしていくことが出来ます。
上の写真は、遠野・荒川高原の夏の放牧、下は、盛岡・八丸牧場にて冬の馬ソリの様子。
馬のいる、自然な風景、仕事、生活。
そんな懐かしくて新しいライフスタイル実現のスタートに立ち会うようなお気持ちで、ご協力ください。
ご協力金の使い道
・馬搬道具運送費、チャグチャグ馬コ装束運送・派遣サポート費
特殊な大きさと形態の伝統的な道具・装束一式を岩手からペルシュに往復運送、準備から現地日程中の移動をサポートするための手配、通訳等が必要です。
・岩手-ペルシュ航空券・宿泊・移動交通費
ヨーロッパで馬に関わる文化・環境・その価値観を経験する人材をより多くし、確かな実践につなげます。
・ご協力者の皆さんへのリターン費
ペルシュロン馬祭り限定アイテム等の購入、記念品製作費とします。
・目標額を越えるご協力を得た場合、馬のいるライフスタイル実現のための費用とし、報告します。
ご協力頂く皆さまへのリターン
この企画にご協力頂いた方には、金額に応じてお返しをご用意しています。
・お礼のお手紙
・ペルシュロンポストカードセット
・ペルシュロンキーホルダー
・馬乳石鹸(ノルマンディー産、貴重な馬のミルク入り石鹸)
・ペルシュロンTシャツ
・ペルシュロン馬祭りDVD
・ペルシュロン写真集
・馬ッジ(馬が運び出した木材で作った馬型バッジ)
・馬米(うまい:馬の堆肥を使った特別栽培、自然乾燥米)
・馬体験in岩手・遠野
※フランス側のペルシュロンアイテム今年度の製作と在庫状況により、内容とお届け時期に変更の可能性があることをご了承ください。
※また、この活動へのご協力は、クレジットカードによるご入金だけでなく、銀行からのお振込みや現金等でもお受けし、近日中にUmakko代理アカウントより"いしわり"サイトに入金させて頂いております!
岩手銀行 遠野支店
普通 2068952
岩間敬:イワマタカシ
(馬ッコinフランス!実行委員会代表)
ご入金にあたりましては、
・「応援メッセージ by ○○○(ニックネームかご本名)」
・ 達成時リターンをお届けするご住所、お名前、お電話番号
など、ご明記の上、こちらのアドレス(umakkolife@gmail.com)まで送信ください。
実行委員会代表、岩間敬の実践。
2011年から、イギリス、ドイツと足を運び、現地での馬の関わりと文化に触れることで多くを学びました。下はイギリス王室の農場での様子です。
馬と暮らし、農林業をすること、その背景にひとも自然も活かされる価値観と可能性を見出し、日本で実践を続け、いま全国で仲間も増えてきています。
でも、その動きはまだ、小さいものです。今回、ペルシュロン祭りに日本・岩手の馬の文化が参加し、ヨーロッパや世界で評価されることで、これまでの日本での小さな動きが、大きく広がるものへと変化するでしょう。
ひとはなぜ、馬に惹かれ、魅力を感じるのか?
馬を通して、目の前の自然を見たとき活かしたとき、その自然は、未来にも伝えていけるものでしょう。
しかし、機械だけを通して見る日本の目の前の自然は、どうでしょうか?馬とひとが共に暮らせる環境・社会とは、どういうものか?未来に何を残すのか?今を考え生きることは一番大切です。しかし、そのためには、過去未来を考えなければ、本当の意味で今を生きることはできません。
その本当の意味を教えてくれるパートナーが馬の存在です。その馬の存在を今どうするか?ただそこに馬が存在するだけでは、本当の存在にはなりません。
馬とひとには役割があり、共に活かし合ったときパートナーとなり、本当の意味で今を生きる意識と創造、実践が生まれてくるのです。そんな人が一人でも増えれば未来は見えてきます。なぜ、世界で馬の存在は高貴とされるのか。ひとつの答えが、これかもしれません。ひとづくり、馬づくり。多くの学びを得るために、馬を活かす社会を創造していきます。
プロジェクトが成立しました