あれから1か月。
2018.09.11
こんにちは。
okirai summer 実行委員会、実行委員長の中野です。
感謝とご報告が遅れましたが、この度無事にokirai summerを終えることが出来ました。
ひとえに、皆様からの本当に温かいご支援ご協力のおかげです。誠にありがとうございました。
今なお起き続けている災害は日本全国、世界各地を駆け巡り、一人ひとりの大切な命が奪われてしまっています。被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、自分たちにできることを考え続け、少しずつでも行動に起こしていくことを心に誓います。
以下にご協力いただいた方々への感謝とご報告をさせていただきます。
サンクスレターとも重複しますが、改めて様子を感じていただければ幸いです。
当日の花火は約1000発。
10組のアーティストが会場を盛り上げていただきながら、地元内外の多数の出店者様に支えられ、来場者2500名を数えるイベントとなり、子ども達にもたくさんの笑顔を届けることができました。
2011年、東日本大震災から続けてきた花火もようやく夏の風物詩として定着してきた中で、昨年に引き続き今年もクラウドファンディングにチャレンジし、皆様とともに、その達成を迎えることもできました。
「なぜこの花火大会に向けてクラウドファンディングを行うのか」を改めてご説明して感謝にかえたいと思います。
震災を引き合いに出すのも違う気がしますが、やはりそれがきっかけで、鎮魂と追悼のために、そして子供たちの笑顔のために始まったので、経緯としては忘れません。2011年当時全国からの支援があり、「東北を、日本を、花火で、元気に」というスローガンの「LIGHT UP NIPPON」の支えにより、その年の8月11日に一回目の花火があがりました。
それから8回を数え、おかげさまで復興も進み、まちは戻りつつあります。けれども人はどうか。震災前からすごい勢いで減り続けていた人口。私が通っていた保育所も小学校も今はありません。再来年で中学校もなくなる予定。まちは人があって成り立つもの。人がいなくなり、楽しいこともなくなったり、店がなくなってますます住みにくくなったり、閑散としてさびれた雰囲気が蔓延したり、そしてまた人がいなくなる。
せっかく全国から復興のために大きな支援をもらったのに、このままいったら、このまちはまたなくなる。色んな人が来てくれて、関わってくれて、その楽しさがあったのに。これからも色々な人が関われるように、越喜来のことを思い出してまた来てくれるように。1年に一回でいいから、それが作れたら。
だからこそ、このokirai summer は内の人と外の人がともに作り上げるあの喜びを、ずっとずっと続けて行きたいのです。もちろん、それは外に頼るのとは別で、内の人が必死で頑張って、生きていることから始まります。お金は関わり方のひとつ、クラウドファンディングはこの関りをつなぐ手段。
そして日本中の地方が、同じように疲弊している中で、一人ひとりがまちと「関り」をもてる社会が、絶対に求められていると思います。いや、そのほうが楽しいし、気持ちも豊かになるから。
クラウドファンディングのお願いにも書きましたが、幼いころから、花火大会の景色があって、においがあって、身体にまとわりつく湿気があって、少し開放感ある夏の夜の記憶がある。
なぜだか火が怖くて直視できず、親の背中にしがみついて見た子どもの頃の花火とか、
花火よりも出店で売っていた光る剣をずっと見ていた少年の頃の花火とか、
なんとなく調子にのって始めて好きな人と見た思春期の花火とか、
花火が始まるころには酔っ払って何も覚えていないちょっと大人になってからの花火とか、
震災があってそれでも、やめてはいけない気がして、色々な人に迷惑かけながらなんとかあげた花火とか、
続けることに価値を感じて、自分も人の親になって、子どもたちに見せたい景色ができてからの花火とか、
それでも、花火は全て同じ花火です。ただ一瞬、すべての人が上を向く時間を作っているだけ。
だからこそ、その一瞬を生み出すことに関わるのは、素敵なことだと思っています。
その関わりをクラウドファンディングを通じて生み出し続けていき、みなさんが1年に1回でも越喜来を思い出してくれる日を作り続けていきたいと思います。
そしてもう一つ。
今年は場所が変わりました。やっと念願の砂浜が戻って、砂浜を観覧会場にしたり、砂浜にはどうしても足を運びにくいおじいちゃんおばあちゃんなどもいるので、これまた近隣に新しく整備された公園を会場にしたり、初めての2会場開催となりました。
それは地元で声をあげてくれたメンバーがいて、自分よりも年下の若い人たちがすごく関わってくれたし、すごいパワーでイベントを成功させていきました。このイベントを通じ、地元の若い人とたちが何か楽しいと思えることを、やりたいと思えることを、自由に描いて実現していくのが、またこのまちの活気と力になります。それが一番力になるかもしれません。
そんな地元の熱と想いにも感謝しつつ、あらためて関りをもっていただいた皆様に感謝申し上げ、ご報告と代えさせていただきます。
お分かりの通り、だから来年もクラウドファンディングには取り組みます。それが一つの接点になり続けると思うので。これからも、私たちと、花火と、越喜来と、皆さんの大切な思い出と、いただいたご縁をずっとつなげ続けていけますように、全力でがんばります。どうぞよろしくお願いいたします。
このたびは本当に、ありがとうございました。
okirai summer 実行委員会
実行委員長 中野圭