メンバー紹介⑦早川輝
2018.02.09
みなさん、こんにちは。
プロジェクトリーダー(言いだしっぺ)の早川輝です。
福岡県北九州市出身の31歳。宮古に来てから6年8ヶ月が経ちます。
普段はNPO法人みやっこベースで、高校生や大学生などの若者たちが地元宮古を好きになるきっかけを作り、若者たち自らが宮古を良くする活動を行うサポートをしています。
そんな僕が言いだしっぺになり、このプロジェクトを立ち上げるに至るまでの経緯を紹介させてください。(長いです!)
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就職活動をせずに福岡県内の大学を卒業し、2年間をオーストラリアで過ごしました。夢だった海外生活を謳歌し、車を買ってオーストラリア一周の旅をして、生涯忘れない思い出の数々を胸に刻みました。
オーストラリアは旅行大国。たくさんの外国人が、その広大な土地を旅していました。各地にバッパーと呼ばれる安宿があり、周辺を楽しむオプショナルツアーが充実し、スタッフは総じてフレンドリーでした。
果たして、日本は…?
僕は日本が大好きです。渡豪前にはバイクで日本一周の旅をして、人との出会い、各地の食べ物、豊かな自然と深い文化を楽しみました。
しかし、日本を外国人が旅するのは難しいんじゃないか?こんなに素晴らしい国なのに。
だったら、外国人が日本を楽しく旅するお手伝いを仕事にしたい!海外での経験を経て、ようやく人生の目標が見つかりました。
そして帰国。
10日後、東日本大震災が発生しました。
目標は保留し、ボランティアとして宮古へ。以来、宮古の人たちの熱意に触れ、たくさんの活動を共にしてきました。
猛暑の中での力仕事、子どもたちが思い切り遊べる場作り、鎮魂の祈りを捧げる行事の運営、若者たちの成長の応援など。復旧や復興、発展に向けて一生懸命活動する宮古の人たちの手助けをしてきたつもりです。
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そして今、時代は観光です。
「着地型観光」「インバウンド」「交流人口」などといったキーワードを耳にする機会がとても多くなったことと思います。
観光庁の資料によると、定住人口1人分の年間消費額は、外国人旅行者8人分、国内旅行者の25人分の旅行消費額にあたるそうです。
人口減少が進む中、観光客としてたくさんの方に来てもらい、地域を活性化させようという動きが活発になっているのです。
さらに宮古では、室蘭とのフェリー就航、三陸縦貫道などのインフラ整備により人の流れが劇的に変化していきます。2015年には異業種の若手による「宮古観光創生研究会」が立ち上がり、観光の基礎を学びながら、宮古の観光振興の可能性を共有しています。
宮古の皆さんと共に観光を考える中で、保留していた目標が温め直されてきました。
僕の大好きな宮古に、たくさんの人に来てほしい。
なおかつ、それは宮古の活性化にも直結する。
今だからこそ、僕だからこそ、観光でこの宮古を元気にすることができるんじゃないか。
同じ志を持った仲間に打ち明け、プロジェクトはスタートしました。
宮古に来てもうすぐ7年。この宮古で、最高の仲間たちと、長年の目標を叶えるためのスタートラインに立つことができ、とても嬉しく思っています。
ここからは、みなさんの応援こそが僕たちの背中を押し、このプロジェクトを加速させてくれます。
必ずこのプロジェクトを目に見える形にし、仲間や若者たちにつないでいきます。
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最後にもう一つのメッセージです。
「宮古には何もない」という子どもたち。それを言わせているのは宮古の大人たちなのではないでしょうか。
よそ者だからこそ分かることがある。宮古は魅力だらけです。
これから宮古を訪れる人たちへの発信、時には観光客との共通体験を通して、宮古のみなさんに地元の魅力を再認識していただきたいと思っています。
若者たちが誇れる宮古にしていきましょう。
そして、「何もない」のはチャレンジのための余白です。
僕が心臓をドキドキさせながらこのような挑戦をすることが、これまで出会ってきた宮古のこれからを担う若者たちにとっての、大きな刺激になればいいなと願っています。