温泉浴衣リノベ!〜観光×福祉×伝統工芸で温泉浴衣をリノベーション〜
by 株式会社 いわてラボ
温泉浴衣リノベ
〜観光×福祉×伝統工芸の連携で温泉浴衣をリノベーション〜とは?
本プロジェクトは、ゴミとなって捨てられてしまう「温泉浴衣」を東北の伝統工芸である「裂き織り」によってリノベーションし、温泉旅館にて使用するコースターとして再利用することを目的としたプロジェクトです。
<自己紹介>
つなぎ・鶯宿・高倉温泉観光DMC「株式会社いわてラボ」事務局の神尾と申します。
弊社は、岩手県盛岡市にあるつなぎ温泉、雫石町にある鶯宿温泉、高倉温泉の9つの旅館で構成されている観光マネジメント会社(DMC)です。
現在、日本における観光産業の現況を見てみると、政府は、2020年に4000万人、2030年に6000万人の外国人訪日旅行者数を目標に設定するなど、人口減少が進む中での起爆剤として観光産業は盛り上がりを見せています。
しかし、宿泊産業に目を向けてみると、
・人手不足
・事業承継
・売店、ナイトラウンジ等館内施設の不採算化
などなど。。。
問題が山積している現状があり、この15年で3割の宿泊施設が廃業を余儀なくされています。。。
そうした状況の中で、盛岡市、雫石町に所在するつなぎ・鶯宿・高倉の3温泉地、9つの旅館・ホテルが各館が抱える共通課題の解決及びエリア価値の向上を目的とし2016年に立ち上げたのが「株式会社いわてラボ」です。
「温泉浴衣リノベ!」プロジェクト始動 〜背景〜
各旅館では、数多くの浴衣が使われています。
これら浴衣は、消耗品であるため定期的に入れ替えを行っている他、少しでも破れてしまったり汚れてしまったりしたものは廃棄せざるを得ません。。。
これらの浴衣も着物としては使っていただくことができなくても、生地としてはまだまだ活用できるのではないか?
ただ、廃棄してしまうだけではもったいない!
何かの形でリノベーション(再利用)することはできないだろうか?
そして、リノベーションした浴衣を旅館内で使える備品やお土産商品として戻すことでお客様に還元できたら、、!!
こんな思いから、つなぎ・鶯宿・高倉3温泉地(盛岡市、雫石町)の9旅館と宮古ホテル沢田屋(宮古市)さんにも協力いただき、10旅館の共同プロジェクトとして廃棄温泉浴衣のリノベーションに向けた検討を進めてまいりました。
「株式会社幸呼来Japan」さんとの出会い
そんな中で出会ったのが「株式会社幸呼来Japan」さんでした。
幸呼来Japanさんは、江戸時代中期より受け継がれてきた東北地方の伝統工芸「裂織り」が受け継がれなくなってきているという課題意識と障害者が働ける雇用の場を作りたいという思いから「裂織り」事業をスタート。
裂織りの素材は岩手県を代表する夏祭り「盛岡さんさ踊り」の古い浴衣や他アパレルメーカーの余り布なども使用し、ポーチやペンケースといった商品にリノベーションし販売を行なっています。
“ 使えなくなった浴衣をリノベーションして備品・お土産商品としてお客様に還元したい ”という私ども旅館の思い。
“ 裂織りで「もったいない」に光をあてる ”を理念とし活動されてきた幸呼来Japanさんの思い。
そんな2つの思いがマッチし幸呼来Japanさんにもプロジェクトに参画いただき本プロジェクトはスタートしました!!
「温泉浴衣リノベ!」プロジェクト始動 〜目的〜
ただ、温泉浴衣を再利用するだけにとどまらず、「温泉旅館」を、
・伝統工芸「裂織り」
・障害者雇用
・エコ(環境問題)
以上の3テーマの発信基地として捉え、PR活動を行ってまいります。
また、具体的目標として、
① 使われなくなった温泉浴衣のリノベーション
② プロジェクト参加旅館・エリア(岩手県)の発信
③ 障害者の雇用創出・モデルの発信
④ 東北の伝統工芸「裂織り」の発信
⑤ 東日本大震災からの復興に寄与
上記5つを掲げています。
① 使われなくなった温泉浴衣のリノベーション
ゴミとして捨てられる予定だった「温泉浴衣」を幸呼来Japanさんの技術で裂織りとしてリノベーションします。
② プロジェクト参加旅館・エリア(岩手県)の発信
本プロジェクトの一連の流れをプロジェクト参画旅館ひいてはエリア(岩手県)の観光発信につなげていきます。
③ 障害者の雇用創出・モデルの発信
障害者の方の安定的な雇用は、当県のみならず全国的な課題となっています。
幸呼来Japanさんでは創業以来障害者の方の雇用創出を理念に掲げ事業展開を行って来られました。本プロジェクト(裂織りの製造、コースターへの加工)が障害者の方の雇用に少しでも寄与していくことでモデルケースとしての発信をしていきます。
④ 東北の伝統工芸「裂織り」の発信
幸呼来Japanさんの経営理念「もったいないに光をあてる」
裂織りは江戸時代より東北地方で受け継がれてきた伝統工芸ですが、この技法は布を細かく繊維状にし、再度布として活用するというまさに「もったいない」精神、「使い切る」文化が生んだ技法です。
しかし、物が豊富に溢れる時代背景もあり、「裂織り」文化は衰退しています。。
経済的に成熟した現代こそ「裂織り」の精神が求められているのではないでしょうか?
プロジェクトの前・中(クラウドファンディング)・後(館内使用・販売)各セクションを通じた発信を行って参ります。
⑤東日本大震災からの復興に寄与
東日本大震災にて県内宿泊施設も館内設備の損壊といった実被害だけでなく風評被害により入込数は大幅減となるなど大きな被害を受けました。
一度離れた足は容易に戻るものではありません。
本プロジェクトが参画旅館だけでのプロジェクトにとどまらず、沿岸部など県内の宿泊施設や観光団体も巻き込み、岩手県の取り組みとして発信を行っていくことが県全域の観光復興につながると考えます。
最後に
使われなくなった、捨てられてしまう「温泉浴衣」をなんとかしたい!
との思いから検討してきたプロジェクトです。
多くの皆様のご協力によりプロジェクトをスタートさせることができました。
温泉旅館の “ もったいない “ を、東北の伝統工芸でリノベーションし、温泉旅館にてコースターとして再活用!
プロジェクトの成功には皆様のお力が必要です。
ぜひ、ご協力お願いいたします!!
<資金の使い道>
温泉浴衣を裂織りによってリメイクしコースターを製作するための制作費として使わせていただきます。
〜内訳〜
・裂織り製作費:12万円
・コースター制作費:12万円
・リターン費:19万円
・送料:5万円
・その他事務費用:3万円
・サイト手数料:9万円
プロジェクトが成立しました