マルカン大食堂 運営存続プロジェクト
by 上町家守舎
=======【2016年9月1日追記、9月12日一部修正】==============
皆様のお陰で目標金額である2億円を突破することが出来ました。
ご協力頂いた皆様、本当にありがとうございました。
プロジェクト成立後にこのWebサイトをご覧になり「2億円もクラウドファンディングだけで集めたの?」と疑問を持たれる方もいらっしゃるかもしれないと思い、こちらを追記致します。
本プロジェクトは「特殊な事例」となっております。
簡単にお伝えしますと「目標金額2億円は、いしわり上で決済された金額以外も合算して達成されている」というものです。
具体的には
・プロジェクト開始当時、マルカン大食堂を復活させるために必要な金額の総額が「2億円」であり、それをそのまま目標金額に設定した
・目標金額は「集めたお金」だけではなく、コスト削減などにより、採算が合う事業計画を構築出来た時に「途中で引き下げる」(システムの都合上、引き下げるべき金額を加算する)という2つの方法で埋めていくものであった
・実際に「いしわり上にてクレジットカードで決済されたもの」以外に加算されているのは「銀行振込での寄付申込者」「コラボ寄付商品売上の一部」「上町家守舎のコスト削減などによる企業努力により埋められた 事業計画上のギャップ」
・「いしわり」運営者に対して支払われる手数料は「いしわり上で決済されたもの」に限定されている
なお、内訳は下記の通りです。
・いしわり上での決済分 10,004,000円 503人(のべ515人)
※9/7までのキャンセル分反映済み
※システム反映日は即時
・銀行振込での申し込み分 11,125,000円 180人
※システム反映日は6/17(2,535,000円)、7/1(2,930,000円)、8/1(2,140,000円)、8/30(2,840,000円)、9/8(680,000円)の5回
・コラボ寄付の売上の一部 1,034,600円
※システム反映日は8/30(ただし、システム上100円単位が反映不可のため600円は切り捨て)
・上町家守舎によるギャップ解消 180,000,000円
※システム反映日は8/26
・合計: 202,163,600円
※システム反映日は9/1(ただし、システム上100円単位が反映不可のため600円は切り捨て)
上記方法により、多くの方に誤解を与えた経緯があるため、今後「いしわり」上ではこの方法は一切の禁止とする運びとなっております。
上記の詳細についてはこちらのブログに掲載されておりますのでご確認頂き、ご不明な点などは㈱上町家守舎の小友までご連絡下さい。
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昭和の雰囲気がそのまま残る巨大ソフトクリームが名物の大食堂を引き継ぎたい!
2016年6月7日、岩手県花巻市にあるローカルデパート「マルカン百貨店」(以下、マルカン)が惜しまれつつ43年の歴史に幕を閉じました。
中でも6階にあった大食堂は500席以上もあるのに、平日でも老若男女が賑わうの大人気スポットであり、花巻の観光名所にもなっていました。
高さ25cmもあるソフトクリーム(お値段、なんと180円!)、子供が大好きなナポリタンとトンカツが同時に味わえるナポリカツなど、名物メニューも沢山ありました。
エレベーターで6階に到着し、ドアが開いた瞬間、40年前にはどこの地域にもあった『地元デパートのレストラン』の雰囲気が目の前いっぱいに広がっていました。
さらに、料理を運んで来る方々の格好はメイド服!
懐かしい昭和の空気が今も流れているとても素敵な場所でした。
しかし、「建物の老朽化」に加え「耐震問題をクリアするための耐震補強費」などに膨大なコストが掛かることから、運営元の株式会社マルカン百貨店は断腸の思いで閉店を決定されました。
そんな中、『リノベーションまちづくり』という遊休不動産を活用してまちを変えていく、建物を蘇らせていく事業を行っていた若手経営者の集まりである「株式会社花巻家守舎」が運営存続に名乗りを上げました。
ビジョンは『6階の大食堂を可能な限りそのままの形で存続させること』
そのための手法は「他の階に『魅力的なテナントを誘致する』『自分たちで事業を行う』により、しっかり儲け、その中で耐震改修など改築にかかるコストを10年で回収していく」というもの…
「マルカンのために自分に何かできることは無いか?」
私のマルカンの最初の思い出は幼少期に「このソフトクリームを1人で全部食べたい!」と思っていたことまでさかのぼります。
その夢が実現したのが小学校低学年で、その時には「少し大人になった気分」でした。
小学校高学年~中学生の時は、お小遣いを握りしめ、当時あった5階のおもちゃ売り場、7階のゲームセンターに行き、その帰りに自分のお金で中華そばやソフトクリームを食べるのが自分にとって最大の贅沢でした。
高校生、大学生、社会人となっても、必ず友人や近しい人と食堂を訪れ、違う地域から来た人には「地元の自慢できる場所」として、いつも連れて行っていました。
そして「自分の子どもや孫ともこの場所に一緒に行くんだろうな」と思っていました。
ニュースが発表された後、様々なメディア、SNS、会話でマルカンの話題が出ることで「私と同じように、マルカンには本当に多くの人の思い出が詰まっている」ということを感じました。
「食堂だけでも残して欲しい!」「食堂だけどこかに移転して営業しては?」様々な声があり、どれもその人なりにマルカンに対して深い愛があるからこその発言だと思っております。
しかし、私は「今のあの場所、あの建物、あの雰囲気だからこそ魅力的なマルカン大食堂である」と感じております。
具体的には「窓から見える景色」「今どきの建物には無い天井の低さ」「沢山の柱」「味わいのある照明機器」「テーブル、イス、箸が入っている器、ポット」など、いわゆる『誰もが懐かしさを覚える昭和の雰囲気』も含めてマルカン大食堂があれだけの方に愛されている理由なのではないでしょうか。
そんなマルカンを長年運営してきた方々が、断腸の思いで閉店を決断した背景には、並々ならぬ検討の末の結果であることも経営者として十分に理解しており、私たちの力ではどうすることも出来ないほど難しいことなのかも知れません。
しかしながら、「リノベーションまちづくり」という手法を何年も実践されている全国のプロ・諸先輩方のお力添えや、私たちと同じようにマルカン大食堂に対して並々ならない思いを持っている皆様の持っている力をまとめあげることで何とか出来るかもしれないと思っております。
2016年5月までの間、私たちは、
・これから20年使い続ける建物と設備にリニューアルするには最低いくらかかるのか?
・どうやったら6階の食堂を可能な限りそのままの雰囲気で維持することができるのか?
・どうやったら6階以外のフロアを魅力的なフロアにできるのか?
・どうやったらきちんと利益を出した継続的な運営ができるか?
を真剣に検討し、「存続は可能そうだ。しかし、初期費用として約6億円必要である」ということが分かりました。
そんな状況下で「2016年8月31日までに2億円の寄付をベースとした資金調達」を実現しようと思っております。
その資金は、マルカンビルの耐震補強、老朽化した電気設備、建物の用途変更に伴う現行消防法への対応などにかかる初期コスト5億円~6億円の一部として活用させていただきます。
ご支援ご協力いただいた方々には以下のような御礼(リターン)をご用意させていただきます。
・支援者名簿への名前の記載(希望者のみ)
この活動にご協力いただけた方のお名前を復活したマルカンビル内のどこかに掲示し、「このビルがこのように復活したのはこの人達の協力があったから」ということをいつまでも忘れないようにしていきます。(支援金額は記載しません)
・ソフトクリーム無料券 10枚
大食堂の名物のソフトクリームを無料で引き換えることが出来る券を10枚進呈します。
・マルカン応援ワイン2本セット
マルカンと同じ花巻市にあるワイナリーであるエーデルワイン様が「マルカン大食堂存続応援のためにオリジナルデザインラベルで作ったワイン」です。
・開店前のレセプションイベントへのご招待
存続可能となった場合、一般オープンの前に先駆けて招待者限定のレセプションを開催予定です。
普段見ることが出来ない建物の裏側、食堂の内部の見学や一足早く復活したソフトクリーム片手にみんなで乾杯などを企画しております。
・マルカンビル内オープン予定のゲストハウス無料宿泊券1名様分
マルカンビル内にゲストハウス(安価に泊まれる宿泊施設)をオープン予定です。
そちらの1泊無料券を提供致しますので「オープニングレセプションの後に泊まる」「遠方の友人を招待した時に泊める」など様々なシーンでお使い頂けます。
※ゲストハウスの計画が実現しなかった場合は、相応の対価になるものを進呈させていただきます。
・大食堂ゴールドカード
大食堂のメニューが全品10%OFF、有効期限5年間の特典が受けられる特別なカードを進呈します。(ご本人のお名前をご記入頂きますので、他人への譲渡は不可です)
※画像はイメージです
・大食堂プラチナカード
大食堂のメニューが全品10%OFF、有効期限10年間の特典が受けられる最も特別なカードを進呈します。(ご本人のお名前をご記入頂きますので、他人への譲渡は不可です)
※画像はイメージです
このプロジェクトが実現すれば、私を含めたマルカン大食堂ファンの大切な場所が存続され、花巻市の観光資源を復活させることが出来ることはもちろん、以下のような可能性も十分考えられます。
地方の老朽化した建物を活用したまちの再生事例が出来る!
これからの日本はどんどん「老朽化した建物をどうするか?」という問題に直面します。
都心のように地価が上がり、人口が増えている地域では「新しく建て直す」ということも十分にできると思いますが、多くの地方ではそういうわけには行きません。
老朽化した建物を最小限のコストでリノベーションし、きちんと事業が持続できる経営を行うことで「空家や古い建物の利用価値」を世の中に示すことができます。
新しい世代による新しい経営の実現!
人口が減り、インターネットが普及した時代「どこでも売っている物を販売する」というのが非常に厳しくなってきています。
そんな中、地域の一等地にある百貨店のような場所で「どんな事業をするべきか?」という問いの1つの答えが「そこにしかない体験やコミュニティを核としたサービスとモノを合わせて提供する」ということだと思っています。
それを実践、チャンレンジする場として生まれ変わらせることが出来ます。
みんなで復活・存続させたい!
繰り返しになりますが、初期費用として約6億円必要です。
全てのお金を皆さんのご支援で賄うつもりは毛頭ございませんが、今まで数多くの思い出をもらってきたマルカンという空間、場所をマルカン大食堂ファンの皆様のお力をお借りすることで「みんなで復活させた」という未来を実現したいと思っております。
そして、「復活」はゴールではなく、スタートです。
自分たちが大切な場所は「誰かが作ってくれるもの」ではなく「自分たちが主体的に作っていくもの、守っていくもの」であると私は信じています。
多くのマルカン大食堂ファンにとって本当に大切な場を存続させるためには、この活動で「一時的な資金援助をして終わり」ではなく、何度も足を運んでいただき、時には厳しく、愛をもって新しいマルカンビルと大食堂を一緒に支えて頂くことが何よりも大切なこととなると思っています。
まずは「復活に向けての資金援助」何卒ご支援ご協力をお願い致します!
追伸
志を同じくする方々は一緒にこのプロジェクトを進めてまいりませんか?
【銀行口座振り込みによる受付】
本プロジェクトでは、クレジットカードによるご支援方法以外にも、口座へのお振込みでのご協力をお受けしています。
====お振込みによる手順====
①下記のファイルの詳細をお読みいただき、必要事項をご記載頂き、Email or FAX or ご郵送をお願いします。
寄付用紙(PDF)
http://www.otomoku.co.jp/dcms_media/other/personal.pdf
寄付用紙(Word)
http://www.otomoku.co.jp/dcms_media/other/personal.docx
②目標金額を達成し「運営存続」という結論が出た場合、ご指定のご連絡先に振込先口座と振込期日をお伝え致しますので、お振り込みをお願い致します。
③振り込みを行っていただいた方に、金額相応のリターンが送られます。
・送付時期については、いしわりのプロジェクトページをご覧ください。
※「目標金額未達成」「運営存続断念」の場合は、クレジットカードの引落は実行されず、振り込みも不要となります。
プロジェクトが成立しました