日本の会計に、やさしさと茶目っ気を。「勘定絵科目」プロジェクト
by アミューズ会計社
日本人のほとんどが、お金や会計のことを知らずに大人になっている!
最近、「日本人はお金の勉強を受けないでそのまま大人になっているから、大変なことになっている」とさまざまなメディアでコメンテーターの人が発言していますね。そう、私たちは学校でちゃんとしたお金の勉強をしていないのです。
そしてお金の勉強をするための基本として、会計の知識があります。商売の仕組みを知るためには会計の知識が不可欠なのです。しかし、多くの人が会計を学ぶ機会に恵まれないまま社会人になり、会計の知識がないままお金の問題に向き合うこととなり、困ってしまうのです。
株式会社アミューズ会計社は、ちょっと変わった会社です(笑)
はじめまして、アミューズ会計社代表取締役社長の山田英裕(やまだひでひろ)です。
アミューズ会計社は、創業55年の会計事務所である山田会計事務所を母体とした経理代行や経営支援を行っている会社です。山田会計事務所自体は愛知県名古屋市に立地しており、私の住まいも名古屋市ですが、当社の本社は岩手県陸前高田市にございます。
私と陸前高田市とのご縁は、東日本大震災後に名古屋市に設置された「陸前高田復興支援デスク」により、専門家として派遣されたことに始まります。
それ以降、地元の信用金庫と連携して経営者向けに研修会を実施させていただいたり、三陸沿岸の経営者さんをご紹介いただいたりした結果、現在では名古屋市と陸前高田市を行ったり来たりしながら、複数の経営支援業務に携わらせていただいています。
左)陸前高田本社(キャピタルホテル1000内) 右)名古屋計算センター
信用金庫さんで実施したビジネスセミナー
また、約6年にわたる気仙地区における活動の中で、会計に関する知識が、復興の強い後押しとなることを身をもって感じております。
そこで、気仙地区発で、多くの人々に会計に興味を持っていただく提案を行うことで、当地区から会計に親しみを持った事業者の輪が広がり、ひいては地元企業~日本の中小企業全体の経営力の強化につながることが理想的であると考えています。
会計のイメージを変えたい!
会計や簿記を学んだことのない大部分の中小企業関係者にとって、会計の持つイメージは堅苦しく、難しいものであり続けています。そのことが、経営者の会計嫌いを助長させるだけでなく、社会全体の会計離れに拍車をかけている現状があります。
老舗会計事務所の3代目である私自身、会計には全く興味がなく、家業だからという理由だけで消極的に業界に入ったため、会計嫌いの気持ちは非常に理解できます。
しかし、実際に業界に入ってみると、そのイメージは単なる先入観に過ぎないと気づきました。経営の過去や現状を把握する上でも、未来を創造する上でも、どれほど会計が役立ち、そして面白いのかを痛感してきました。
「会計の面白さをどのように人々に広めていくか?」
「会計の底力」を誰よりも知る我々会計業界人が、今までほとんどだれも取り組んでこなかったこの命題に本気で取り組むことで、直接関与している会社の将来性だけでなく、会計に対する世間のイメージそのものを変えることができるかもしれないと考えています。
このような考えの下、会計業界を楽しく盛り上げる方法を5年以上にわたって検討してきましたが、平成30年1月、日本で唯一と思われる、「会計を面白くすること」を事業目的とした会社であるアミューズ会計社を設立しました。
そしてこの度、会計を親しみやすくするツールとして当社が開発したのが、全勘定科目をイラスト化した「勘定絵科目」(登録商標申請中・現在224科目)です。「勘定絵科目」が、一見堅苦しい会計のイメージを変える突破口となり、世間に広がっていくことが私の願いです。
<勘定絵科目サンプル画像>
勘定絵科目のナビゲーター「えかモくん」
勘定絵科目では、会計主体である会社そのものを擬人化した、「えかモくん」を頻繁に登場させて勘定科目を表現しています。えかモくんが、勘定絵科目のナビゲーターとして、一見堅苦しい勘定科目の意味を、やさしく、茶目っ気たっぷりに、教えてくれます。
今後の事業展開上も、「えかモくん」をメインのキャラクターとして使用していく予定です。
「勘定絵科目」と「えかモくん」を利用した会計を親しみやすくする商品の開発
経営者や中小企業の会計担当者が感じる会計に対するハードルを下げ、未来の日本経済を担う若者の興味を喚起するため、「親しみやすさ」の観点から複数の新商品を開発します。
<えかモくんの勘定絵科目表>
(写真は開発中イメージ)
まず、全勘定絵科目を一覧できるように並べた「勘定絵科目表」を開発します。
「勘定絵科目表」は、折に触れて眺めながら勘定科目全体を認識できるようにしたもので、「元素記号表」、「あいうえお表」、「世界の国旗一覧」等に代表される「学習ポスター」の勘定科目版です。本来は勘定科目名と数字がずら~っと並ぶ「貸借対照表」と「損益計算書」が、その様式や並び順をを保ちながら、すべてイラストで表現されています。そのため、勘定科目の全体像を、イラストを眺めながら楽しく身につけることができます。
利用シーンとしては、例えば以下のようなケースを想定しています。
①オフィスに
ご主人が独立開業し、奥様が経理をやらなくてはならなくなり、とりあえず会計システムを入れてみたが、簿記を習ったことがなく、入力もちんぷんかんぷん。そもそも、似たような名前の勘定科目がたくさん並んでいて、何をどこに入れればいいのかもしっくりこない。ご主人に聞いても「忙しいから任せた」の一点張りで、誰に聞いていいかわからない。→そんな時に、事務机の横の壁に「勘定絵科目表」を貼っておいたら、「この支出はこの科目になりそうだな。」と視覚で確かめることができます。これを繰り返すことで、1年目の決算を締める頃には、感覚的に勘定科目を当てはめることができるようになりました。
②学校の教室に
商業高校で簿記を教えています。まじめな生徒は、仕訳をコツコツ覚えようとしてくれますが、いくら教科書の練習問題を解かせてみても、なんだか機械的な感じがします。もっと決算書の感覚が身につくような教育ツールがないものだろうかと悩んでいる。→そんな時に、決算書の全体イメージを伝えるのに「勘定絵科目表」を使ったら、決算書に何が載っているのかが一覧できて、苦手意識で興味のない生徒にも興味を持ってもらうことができました。授業中に使用するだけではもったいないので、教室の壁に貼っておくことにしました。
③学習部屋に
手に職をと考えて、ダブルスクールで簿記学校に入ってはみたものの、もともと数字が苦手の超文系アタマなので、計算するだけで非常に憂鬱。進めば進むほどたくさんの勘定科目が出てきて、頭がごちゃごちゃになりそう。資産か負債か、右か左か、そしてその勘定科目がどんなものなのか、頭の整理をしたい。→そんな時に、学習机のデスクマットに、「勘定絵科目表」が挟んでおいたら、暇つぶしにデスクマットを眺めるうちに、感覚的に仕訳や決算書のイメージが身につくようになりました。
<えかモくんの勘定絵科目かるた>
勘定絵科目から代表的な100の科目を厳選し、かるたに仕立てます。
読札には勘定絵科目と七五調の句が描かれ、その勘定科目の意味が理解できるようにします。取札には勘定絵科目と勘定科目名、分類を表す小さな絵科目アイコンが描かれ、その科目の分類が理解できるようにします。
七五調の句は、勘定科目の意味内容を説明するものですが、単に定義を当てはめるのではなく、日本語の響きや語呂のおかしさにこだわると同時に、勘定科目の意味と微妙なニュアンスが理解できることとの両立を図ります。
「勘定絵科目かるた」は、完成された「ゲーム」としてそのまま遊ぶだけでも十分に楽しむことができますが、学校教育、社員教育のツールとしての可能性を秘めています。
かるたの内容は、会計の専門家、経理マン、簿記や会計の学習をしている方にこそ感じていただきたいニュアンスをたくさん含めています。制作者自身が会計のプロであり、夜な夜な吟味を重ねて制作しました。だからきっと、会計や税務のプロが見ても、かなり読み応えのある品質になっていると自負しています(笑)
利用シーンとしては、例えば以下のようなケースを想定しています。
①新人研修ツールとして
・新卒銀行員の一斉研修に。簿記を全く学んだことのない新人も、配属後はすぐにお客さんの決算書を評価する立場となるので、決算書や勘定科目の意味ぐらいは、事前に理解しておいてほしい…
・10年間営業一筋だったのに人事異動で配属されたのが経理部。主任という肩書もあって部下に根掘り葉掘り基礎を聞くわけにもいかず、かといって専門書を読むのは苦手で、楽しく理解できるツールはないか…
・営業部とはいえ、お客さんと付き合う以上決算書ぐらいは読めてほしい。詳しい簿記の理解はいらないけれど、決算書に係れた内容をある程度理解できるように、手軽に学べるツールはないか…
②学校対抗・ゼミ対抗勘定絵科目かるた大会
勘定絵科目かるたは、まずは上の句から勘定科目の定義解説が読み上げられ、答えとなる「勘定科目名」が判明するのは下の句の最後の方になります。一定の会計の知識を持った人同士であれば、上の句に含まれるキーワードから、いち早く勘定科目を想定したりすることも可能であり、高いゲーム性を持っていると考えております。したがって、学校対抗やゼミ対抗でかるた大会をやると非常に盛り上がるのではないかと考えております。
将来的には、かるた大会を主催してみたいという構想も密かに温めていたりします!
<えかモくんの各種ノベルティグッズ>
左)タオル 右)クリアファイル
(写真は開発中イメージ)
メインキャラクターのえかモくんが登場するアイテムも開発して、勘定絵科目の注目を後押ししていきます。
また、えかモくんを利用して、税理士事務所が事務所名を名入れして、販促に活用できるよう、主として会計事務所向けのノベルティを開発します。そのメイン商材として、クリアファイルの製品化を行う予定です。
クラウドファンディングに応募した理由
勘定絵科目表とかるた、それだけじゃない。
私たちは、今回の商品開発を皮切りに、さらなる商品開発や事業を行い、もっともっと会計に親しみを与える仕掛けを行っていくつもりです。そして、財務・経理マン、公認会計士や税理士等、会計業界を志す人を増やしたい。また、会計が好きなサラリーマンや経営者を増やして、中小企業の体力を強化したい。そんな形で、日本社会を会計の側面から盛り上げていきたいと考えております。
その核となるのが、「勘定絵科目」であり、まずは「かるた」という親しみやすい形から取り組むことで、本プロジェクトに弾みをつけてまいりたいと考えております。きっと社会に役立つであろう「勘定絵科目」を1人でも多くの方に知っていただきたいのです。
今回の企画は、そんな大きな大きな(夢みたいな?)構想の大切な第一歩です。
とはいえ、これまで世の中にない全く初めての試みなので、社会的な賛同が得られるのかどうか、全くの未知数なんです。世間的に見てアリなのかナシなのか、そもそもニーズがあるのか、それすらわかりません。私が考えるように、この事業が社会的に意味があるものなのか、果たして賛同が得られるものなのかどうか、皆様に呼びかけることで確かめたい!! というのが、クラウドファンディングにチャレンジさせていただく最大の理由です。
そして、もう1つの密かな狙いが、「陸前高田に、ひとつの魅力的な会社を根付かせること」です。私は陸前高田に会社を作ったとはいえ、現時点では県外から通っているだけです。この会社が真にこの地区に根付くためには、1日も早く現地採用を実現し、経理代行と商品営業担当をこの地に置くことが不可欠であると考えています。そのための安定した経営基盤と収益体制の構築が必要となります。その基盤づくりとして、いわて発のクラウドファンディングに取り組むことが、地元の人に知っていただく絶好の機会になる!と考えました。
戴いたご支援は、構想中の様々な「会計を親しみやすくする商品」の商品開発に、大切に大切に使わせていただきます。
何卒、趣旨をご理解いただき、支援をお願いしたいと存じます。
会計嫌いのサラリーマン、会計の勉強を始めようとする学生の皆さん、会計の勉強を、「勘定絵科目」から始めてみませんか?
「勘定絵科目」を通じて、会計好きの日本人が一人でも増えればと願っています。
「日本の会計に、やさしさと茶目っ気を。」
ご協力、どうぞよろしくお願いいたします!
プロジェクトが成立しました