宮古まち歩き手帳「みやこじん」創刊プロジェクト!
by 田中祥子
「癒しのカフェ」「はんどめいどカフェ」から、「まんなかマルシェ」へ
私は、宮古市小山田のサロンスペースで、カラーセラピーや、アロマトリートメントの施術の傍ら、ウクレレ教室やキャンドル作りワークショップなどのイベントを行ってきました。
そういった活動をしていくうちに、
「被災後に空き店舗となっていた店舗を利用してくれないか?」
と、お声掛けをいただき、宮古市の中心市街地・中央通り商店街で「癒し」と「ハンドメイド」のイベントを開催することになりました。
自宅サロンは、市街商店街とは離れた場所にありますが、イベント開催に協力的な商店街の方々と交流するうち、中心部の活性化の問題点や、賑わい作りを考えるようになりました。
2015年、宮古市復興推進課が行う「まちづくり市民会議」に参加。
中心市街地活性化について話し合ううちに、
「自力でやれることをやってみよう!」
という思いにかられ、賛同してくれた有志で「まんなかマルシェ実行委員会」を結成。
駐車場となった空き地を利用して、2015年9月「第一回まんなかマルシェ」を開催しました。
様々な方々の協力があり、当日は沢山のお客様にご来場いただきました。
「中央通り」=「まちのまんなか」だから、「まんなかマルシェ」
この取り組みが、まちづくり市民会議の動きと連動することになり、2016年秋に宮古市復興推進課との連携企画「みやこわくわくストリート・まんなかマルシェ」を実施。
さらに、今年は宮古市との協働事業として採択され、10月15日のイベント開催日に向け鋭意準備中です。
http://mannaka-marche-2017.webnode.jp/
イベント開催に向け、「みやこのまちなか」を実際に歩いてみよう!という企画も行いました。
市役所前をスタートし、レストランほりたの蔵を見学。
東日本大震災、昨年秋の台風と、二度の被害に遭いながらも持ちこたえたその蔵は、宮古の老舗レストランというだけでなく、由緒ある歴史的建物だということはあまり知られてはいません。
被災後、市街地の古い建物のほとんどが取り壊されています。
資料、映像としての記録を遺す取り組みは様々なされています。
便利な世の中になり、それはいつでも取り出せる記録として後世まで遺されることでしょう。
ですが、復興の名のもとに、あたらしい建物と店舗が増えて行くにつれ、何か寂しい思いを感じているのはわたしだけでしょうか?
実際に、町歩きをして蘇ってきた遠い記憶、懐かしい思い出。
そんな記憶の片隅にある、「あ、それ!宮古っぽいね」という感覚。
この微妙な感覚さえ、このまま景色と共に風化してしまうのだろうか?
それはとても寂しい…。
そう感じました。
そもそも、「まんなかマルシェ」を企画、始動したきっかけは、中央通りで生まれ育った友人から聞いていた、昔の賑やかだった頃の宮古の話が発端です。
元気で賑やかだった町と、そこで過ごした家族や友人との楽しい思い出。
思い返せば、日曜日や休みの日は必ず「宮古まちにいぐか」(=「買い物に行く」)、「宮古にあべ」(行こう!の意味)という会話が飛び交っていました。
冷静に考えると、宮古市内に住んでいるのだから、なんだかおかしな会話なのですが(笑)
それほど、中心市街地は特別な場所で、お買い物に行く、お祭りに連れて行ってもらう事は、とてもスペシャルな過ごし方だったのです。
おかげさまで、イベントは継続することが出来ています。
ですが、ただ賑やかにイベントをしただけでは伝わらない大切な事があるのでは?
そんな思いが沸々と湧き始めていたそんな時、一枚のイラストを思い出しました。
今は無き映画館「国際劇場」
宮古市出身の「けむぼー」さんが描いた「みやこの店こやさん」シリーズのイラストです。
宮古の街中がまだ元気で活気があった頃。当時の町の匂いまでが蘇ってきそうな、そんな一枚。
古き良き昭和の時代を知る世代の「けむぼー」さんの作品は、懐かしくもあり、どこか新鮮。
「宮古人的感覚」をくすぐります。
わたしたちが、祖父母や両親から受け継いできた、この「宮古人的感覚」を何か形に遺し、表現することが出来ないだろうか?
そんな思いから、「まんなかマルシェ実行委員会」有志で、ひとつの作品を創りたいという想いが湧き上がりました。
今の宮古しか知らない世代、これから新しい宮古を創造していく世代へと受け継いでいくために。
その橋渡しが出来るのは、私たち世代だと思うのです。
今回のプロジェクトは、「みやこじん」の創刊に向けたものです。
記録としての読み物、広告誌ではなく、昔の街並みの地図と共に、現存する建物や景色を織り交ぜながら、「人」や「ストーリー」を通して、「今」の宮古を切り取る作品、読み物を掲載します。
また、創刊に先駆けて、宮古を中心に音楽活動をしている仲間に声掛けし、それぞれの「ご当地オリジナルソングを集めたアルバムを作ろう」という企画も走り出しています!
先日、さっそく第一弾のレコーディングをしました。
創刊号は、個性の光る「みやこじん」を素材にした、音楽(CD)と市民作家のアートbookとして楽しめる一冊にします。
この「みやこじん」創刊の動きが、人と人、芸術・文化の境界を越え、あたらしい発想やムーブメント、コミュニティを生み出す可能性を見出せるように。
宮古の”まちなか”から、“宮古人”の想いを発信していきます!
ご協力いただいた資金の使い道は以下の通りです。
◎デザイン編集製作費:120万円
・デザイン編集(A5想定で20項で試算):40万円
・作家さんへの謝金など:20万円
・印刷製本費(20項で1,000部):20万円
・CD製作費:20万円
・その他手数料など:20万円
創刊した冊子・CDは、1,000円で販売する予定です。
1,000円×1,000冊完売を目標!
その資金は次号の製作費に充てさせていただきます。
編集・取材協力は、まんなかマルシェ実行委員会を中心に取り組み、今後スポンサーを募り、継続した発刊を目指します。
「ゆっくり、たのしく、わたしらしく」をモットーに、「癒しの場をつくりたい」という想いだけで走り出し、気が付くとサロンも4年目。
勢いで始めたイベントも、ありがたいことに継続することが出来ています。
ここ宮古は、本州最東端の都会から遠い何もない田舎の港町です。
若い時は、この「何にもない田舎町」がつまらなくて、都会に憧れていたわたしですが、鮭が生まれた川に帰るように、導かれるように戻ってきたところへ、あの震災が起きました。
「何にもない田舎町」が、「被災地」と呼ばれるようになってしまいましたが、それでもやっぱり「ここ」に住むことを選択したのは、宮古の町、人が好きだから。
だからこそ、日々を楽しく、面白おかしく生きていきたいと思うのです。
「何もない」と嘆くのではなく、「誰と」「どんなふうに過ごすのか」で、これからもっともっと魅力的な街に変わっていくはず!
と、信じています。
大好きな生まれ育った町宮古の事を、もっと沢山の方と共有出来たら、きっと、もっと面白い流れがやってくる、そんな気がしてなりません。
そのためにどうか皆様のお力をお貸しください。
ご支援ご協力のほど、何卒よろしくお願いいたします。
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