日本の漁業をよりよく。ワカメ漁師が集うワカメサミットを開催したい!
by ちば・ワカメ・ごう
ワカメサミットを開催します
日本各地のワカメ漁師が集まって、国産ワカメのこれからを考えるワカメサミットを開催します。
私は岩手県大船渡市の漁師 千葉豪です。この実現に向けて、クラウドファンディングにチャレンジします。
国産ワカメが今、危機に瀕しているんです。
三陸は日本のワカメ生産量ナンバーワンです。
しかし、震災後、ワカメの量が足りず、買取価格(漁師から加工業者さんが買い取る価格)が高騰しています。震災前は6,000円ほどだったのが、今では15,000円です。正直、漁師にとってみれば嬉しい価格です。実は震災前の買取価格6,000円だと、これ以上ワカメの生産を続けるのが苦しいレベルで、年々ワカメをやめる漁師が増えていました。
ワカメの養殖は実は手がかかるんです。種をとることからはじまり、大きく育つように間引きをしたり、刈った後はボイルしたり塩蔵したりして、真ん中の茎を取り除くところまで俺たち漁師の仕事です。ワカメは成長が早いので旬の短い時期に収穫を終えないといけないので、最盛期は夜明けから海に出て収穫、塩蔵し、茎を取り除く作業は夜まで続きます。大変人手がかかります。
だから作り続けるためには今の買取価格を維持しなければいけませんし、かといって今の価格ですら新たにワカメの生産をはじめようと思う人が現れる水準でもありません。なので、さらに価格を上げて、生産者が増えることを望んでいます。
しかし、一方で加工業者さん販売業者さんにとっては今の価格では高すぎて苦しいのです。原材料が高騰しているからといって商品を値上げすると、お客さんは買ってくれなくなります。今の価格では、加工業者さんは存続できません。現状の買取価格より下がってくれなければ、やっていけません。
生産者は、買ってくれる加工業者さんがいて成り立っています。加工業者さんは、作ってくれる生産者がいて成り立っています。しかし、その間に、悲しい矛盾として、双方が成立する価格というのは存在しないことになってしまいます。
ワカメがなくなると魚が食べられなくなる
実は、日本の漁業で関わっている人が一番多いのがワカメです。実際、他の海藻や魚貝類などの漁業と兼業している漁師さんも多いです。ワカメ養殖は、比較的短期間で収穫につながるとともに、安定的に収入を得られるという特徴があるため、水揚げに左右される不安定な水産業を、生活の面からも下支えしているのです。
ゆえにワカメ産業の衰退は、すべての漁業の根幹を揺るがす事態です。
日本の水産業のために。
この問題を解決するためには、私1人ではどうにもなりません。日本の漁師さんみんなで立ち向かう課題です。だからこそ、日本中の漁師が集まって、ワカメの未来を語り合い、協力して行動を起こす場を作ります。
ワカメサミットとは
目的:国産ワカメの消費促進に向けて、全国で漁師ができることを考え、実行する。
日時:2019年6月1日
場所:SNSで開催した「ワカメサミット開催地招致キャンペーン」の結果、「東京都」に決定しました。
会費:現在調整中ですが飲み物代別で3千円程度を想定しています。
この問題を解決する方法は、もっと国産ワカメを知ってもらうことにあります。ワカメはとても身近な食べ物だと思いますが、実は日本で流通するワカメの60%が外国産というデータがあります。しかも、国産ワカメのほとんどが産地で消費されていて、岩手県は一人当たりのワカメ消費量日本一です。
なので、首都圏など他地域にはあまり出回らず、国産ワカメを食べる機会はほとんど無く、ワカメに旬があることも、メカブがワカメの一部だということも知りません。国産ワカメの価値を上げるために、全国の漁師さんを集めて、ひとつになってこの課題を解決する。そのためのワカメサミットです。
クラウドファウンディングについて考える。
私は、北海道胆振東部地震(9月6日発災)に、現地に物資を運びました。発災後すぐだったので、団体ではなく、個人で行くことにして、様々な人の協力・支援をいただきながら行くことができました。その際、クラウドファウンディングを利用して、20万円かかるフェリー代などの輸送費の一部を募りました。SNSでも呼びかけ、物資や資金の協力を得て、そして、仲間を得て、支援を完了することが出来ました。
「出来る人が出来ることを。私は、たまたま行けるので行く。1人でも行くつもりだが、せっかく行くので、周りの人にも声掛けて、出来ることを集結して行こう。」
と想い、物資を運びました。
行こうと思って支援を呼びかけながらも、
「みなさまの善意をお預かりすることは、簡単なことではない、とても大変なこと。重責が伴う。物資を届けることも、結果、無事に届けることが出来たけど、たまたま運が良かっただけ。もし北海道に行ったものの受け入れてくれるところがなかったり、物資が充分ですでに不要だったりしたら、、、大量の飲料水を運んだけど水道が再開していたら、、、と考えると、とても恐ろしく、そうなったときにみなさまの善意にお詫びの仕様も無い。」というプレッシャーがとても大きかったのは事実です。
「支援をしたいけどそのきっかけが無かったので、チバゴウの声掛けで、支援が出来た。」
「届ける手段が無かったから、運んでもらっただけでも良かった」
と言っていただきましたが、善意を預かった私は、「運んで届けた。」では、終われません。
私を信頼してくれたことへの恩を今もまだ返しきれていないこと、そして、どうやって恩を返せばいいのかも正直分からない・・・。当初支援を呼びかけたときには、ここまで悩むなんて思いませんでした。人の気持ちを預かると言うことは、とても重いことだと感じました。
今回のクラウドファンディングは支援いただく方にも楽しんでいただけるものしたいと思い、リターンには漁師たちが獲った自慢の食材をお送りさせていただきたいと思います。もらったものには、しっかりと自分たちの腕で得た海産物で恩を返していきます。
リターン
ワカメサミット開催について、開催場所等詳細は検討中です。リターンに関しては随時追加していきますが、金額に応じた、漁師自慢の、旬の海産物をお届けしていきます。
1.3,000円
・心を込めたお礼のメール
・俺のワカメ(塩蔵)200gパック
2.5,000円
・心を込めたお礼のメール
・俺のワカメ(塩蔵)200gパック
・ワカメ漁師赤間さんの生歌。
※ワカメサミット懇親会の参加費(3千円程度)は含まれません。
3.10,000円(6月1日に都内で開催するワカメサミット懇親会に参加する方向けです!)
※本リターンは受付を終了しました。
・心を込めたお礼のメール
・俺のワカメ(塩蔵)200gパック
・「いしわり」限定、ワカメサミット懇親会無料参加券~三陸の海産物贅沢コース~(1万円相当)
※ワカメサミット懇親会の参加費が含まれます。さらに当日は「いしわり」支援者限定の特別メニューになります。
※現在ワカメサミット懇親会が満員御礼となりましたのでご了承ください。
ワカメサミットの先に
震災後、被災地に来た知り合いに「三陸で食べたものの中で一番おいしくて驚いたのはワカメだ」と言われました。まずは産地を問わずに、国産ワカメを食べてもらうことが、その市場価値を高めるために不可欠です。そうすれば加工業者も漁師も、どちらも生き残れるポイントが出てきます。これまでは浜ごとにワカメを並べて、産地間競争をしてきました。だから漁師は敵同士だったのです。でも今、それでは漁業が成り立ちません。漁師も加工業者もみんなでワカメのことを伝えて、日本のワカメをもっと食べてほしい。そのつながりを、ワカメサミットをきっかけとして創り出し、その先に日本の漁業を力強くする未来があると信じています。
その成功を、クラウドファンディングでつかみ取るために挑戦しますので、このプロジェクトに関わってもらえればありがたいです。ご協力よろしくお願いいたします!
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銀行口座振込での協力の受付について
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本プロジェクトでは、クレジットカード、後払いによるご入金のほか、口座へのお振込みでもご協力をお受けしております。
銀行振込での受付は【 5月17日まで 】にメールいただいたもの、かつ、【 5月21日まで 】にお振り込みいただいたものに限らせてもらいます。ご了承ください。
各金融機関の営業日と営業時間にご注意ください。
<<<お振込みによる手順>>>
①メールタイトルを「協力申込」としていただいた上で、本文に下記の情報をご明記いただき、ご連絡をお願いいたします。
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・応援コメント「応援しています!by 〇〇〇」のようにいしわりに表示されます。
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info@ishiwari.iwate.jp
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③目標金額を達成した場合、リターンが送られます。(送付時期については、いしわりのプロジェクトページをご覧ください。)
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プロジェクトが成立しました