湧水のまち「大槌」で打ちたてのそばを味わってほしい
by 田中正道(よりみち そばみち)
はじめまして!田中正道と申します。
私は、東日本大震災までは会社員でしたが、震災後、大槌町にどのような形でもいいから貢献したいと考え、仲間と共に「おらが大槌復興食堂」を立ち上げました。
その中で、大槌町に様々な形で支援をいただいている人たちへの感謝を込めたイベント「おおつちありがとうロックフェスティバル」を企画、副委員長として関わっています。
以降、このイベントで関わりを持った方の会社で働き、岩手の生産者と都心のマーケットをつなげる活動などしておりましたが、この度、起業を決意しました!
今回のクラウドファンディングへの挑戦はそれに伴うものです。
最後までお読みいただけたら幸いです。
よろしくお願いいたします!
大槌から感謝を、ありがとうを発信していきたい!
まず、背景を少し書かせてもらいます。
震災当時、故郷の大槌へ復興支援のために来てくださる多くのボランティアさんの姿を見ました。「自分の時間とお金」を使い、縁もゆかりもない町へ行き、汗を流している。
そんな光景を目の当たりにし、いてもたってもいられず、当時の会社を退職し、「大槌町のために何かできないか、何かしなければ!」と思い立ち、同じ思いを持つ仲間と共に、「おらが大槌復興食堂」を立ち上げました。
(オープン直前のおらが大槌復興食堂)
(復興食堂の当時の写真)
その後、仕事やいろんな活動をしていく中でたくさんの人と出会い決意しました。
「大槌に無償の愛をくれた皆さんに恩返しがしたい!」
「出逢ってくれた皆さんとずっと繋がっていきたい!」
「感謝を、ありがとうを発信して伝えていくんだ!」
その思いは仲間たちも一緒でした。
そして、私たちが出した答えは、「おおつちありがとうロックフェスティバル(通称:ありフェス)」を開催することでした。
(第0回ありフェスの様子)
「感謝」と「ありがとう」の情熱を発信する事を掲げ、復興というものを越えた大槌町の未来にたくさんの笑顔を作っていく事、感謝を忘れずにいることを目的とし、2012年から毎年開催しています。
また、その当日を「感謝の日」として、日本全国から大槌でつながる皆さんと町内外の人々が交流を行っています。
直近の開催では、全線が開通した三陸鉄道とのコラボレーションや、県内外のバンド、アーティスト、町長、地元の子供達や郷土芸能も出演し、のべ4,000人を集め、成功を収めました。
(今年のありフェス)
「ありフェス」を8年間続けてきて強く感じていることは、このイベントを通じて、ボランティアさんや復興支援で関わってくれた方々などと町民が繋がれる場所、笑顔になれる場所を提供できているということです。
(ありフェスファミリー!)
「そういう場所を年に1度じゃなく日常的に作り、大槌の街に明かりをともし、賑わいを作りたい!」
そう決意し、長年の夢であり大好きなそばの世界に挑戦し、だれもが気軽に集える飲食店を作ることにしました。
(トップの写真に使いましたが、自宅前で撮影しました。)
(ドアを開けると・・・)
(まだまだこれから・・・!)
大槌の地下水(じかすい)を活かしたい!
さて、大槌町の町方(まちかた)という地区は、大槌川と小鎚川に挟まれた狭い沖積平野(ちゅうせきへいや)に広がっていいます。
北上山地で降った雨は大槌川、小鎚川とも谷を下りながら、伏流水となり、この町方地区で自噴及び地下水(じかすい)となります。
古くから生活用水として使われてきましたが、東日本大震災の復興過程でかさ上げとなり、多くの自噴井、井戸は閉鎖され、残っているのはわずかです。
(震災後、町が整備した共同の井戸)
(昔の井戸の名残り)
私が震災以前に住んでいたところも地下水を生活用水として使っていました。
その水は軟水で水質が良いという調査もされており、実際に美味しいです。
「その水を活かしたい!」
そのおいしい水でそばを打ち、皆に食べさせたい。そう考え、そば屋を作りたいと思いました。
そもそも、子供の頃からそばが大好きだったことが大きく、それが高じて、そば打ちが趣味の一つです。
これまでは趣味でしたが、ここからはプロとして励みます。
(先日そば打ちを習いに・・・)
また、大槌町の金沢地区と釜石市和山高原では蕎麦の栽培を行っていますので、水も含め、地産地消、【Made in Otsuchi】の蕎麦を提供したいと思います。
しかし前述のように、現存している井戸はわずかです。
そこで、新たに井戸を掘ることにしました。
お店でのそば打ちや調理などすべてこの地下水を使い、提供いたします。
この「魔法の水」を手に入れたいのです。
今回のクラウドファンディングでご協力いただいた資金は、そのために使わせていただきます。
なお、ご協力いただいた皆様には以下のようなリターンをご用意してあります。
すべては故郷と仲間のために!
釜石道の全通・三陸道大槌インターの開通により交通アクセスが格段に良くなったのはありがたいことなのですが、大槌町は目ぼしい観光資源が少ないため、素通りを増やしてしまうのではと危惧しています。
ぜひ大槌に「よりみち」してください。観光はもちろん仕事でも、一息つきに「よりみち」しに来てください。
仲間たちと続けている「ありフェス」のレガシーとして、私の店が大槌に立ち寄る理由の一つになれば幸いです。
またそれにより新たなつながりを生み、賑わいづくりのきっかけにできるようにしていきたいと思っています。
私の生まれ育った町がもっと盛り上がるよう、元気になるように貢献していきたいです!
ちなみに店名は、
「よりみち そばみち」
にします。
大槌の魔法で用意される蕎麦と天ぷら、一品料理、お酒などを提供したいと思っております。
「おおつちありがとうロックフェスティバル」においてたくさんのことを実感しました。
ロックに正解はないこと。それぞれがその感情を自分で探し、見つけ、つくり大切にすること。ロックは皆さんの心意気です。
ぜひこの大槌でそばを楽しんでいただきながら、世界一の乾杯をみなさんとさせてください。
A detour beside you …当店はあなたのそばに「よりみち」します。
どうか皆さんご協力、どうぞよろしくお願いいたします!
プロジェクトが成立しました